おやこ入学

2008/04/08

二人とも入学です。
誰と誰かというと、私と息子。
先に入学式を迎えたのは私で、
息子の式では別に迷いもしない服装を、自分の式ではちょっと考えてしまった。
かわいい系のワンピースを試着していたら、めいから、
うっそ。それはやめたほうがいい。と言われる始末で。

 息子の受験はわけのわからないうちに終わったことを書きましたが、
実は、息子より危うかったのはおかんの受験で、
年末年始は、二人とも必死だった。
さすがに私は自分の部屋にこもってしまうわけにいかず
リビングのテーブルでしていたら
いつのまにか同じテーブルで息子もしていた。
まるで同級生のように向かい合って。
こうして息子は高校へ、私は後期課程へと無事通過することができた。
(私の場合、博士号をゲットするために進学したわけではないです)

 突然会を作ったり、突如として学生になったり
私はしたいことをして暮らしてきたように自分でも思うけれど、
発端は、「そんなことぜったいにない」という抵抗だった。
亡くなった子のことをそんなに言ってたら成仏できないよ とか、
あゆみちゃんのことをいつまでも考えてたらお兄ちゃんがかわいそう とか、
過ぎたことより前向きに生きなければ とか、
いろいろな人から散々言われ、
なぜそう言われるのかが分からず、
前向きに生きるとは、どういうことか本当に分かっているのか、と。

亡くなった子のことを考えることは人間性の現れてあり
亡くなった子に関わって生きていくことは生活の質を高めることだと私には思え、
自分にも、きょうだいにも、家族にも、いけないことなど何もない
ということをいつか分かってもらいたい気持ちでずっときた。
そして10年が過ぎ、やっぱり、思ったとおり、何の支障もなかったとおもう。

 世間の決めつけなんか気にしないで
遺族はみんな、おもむくままに、自分らしく生きていけばいいと思う。