川のおしゃべり
2008/08/27 夏休みももうすぐ終わり。
この時期になると、子どもの夏休みの宿題がたまり、
毎年私は読書感想文を手伝う。
今や手伝えるのは、感想文のみ…
子どもの頃、父もいまの私と同じように、宿題を手伝ってくれた。
というより、父は本気になってやりきってしまうから、ちょっと厄介だった。
絵などは、どう見ても子どもが描いたものと思えないから
出すのが気まずかった。
だから私は、そうならないつもりだったが、
ほどほどに手伝うということは、どうもムズカシイ。
子どもらしい表現。その頃の自分ならどう書いたか?
なかなか思い浮かばない。間違いなく通った道なのに。
そこで、子どもの言葉や表現に関するサイトをいろいろ見ていたら、
こんなに感性がゆたかで、表現のすぐれた作品を見つけた。
<以下引用>
さら さるる ぴる ぽる どぶる ぽん ぽちゃん
川は いろんなことを しゃべりながら 流れていく
なんだか 音が流れるようだ
<引用終わり> 保田朗氏(当時小学校5年生)作
ところが驚いたことに、
この詩は、教科書に載る予定だったのに、載らなかったのだそうだ。
別のサイトで知った。
<以下引用>
文部省は「水の音が、ぴる ぽる どぶん ぽん ぽちゃん というのは穏当ではない。水の音は、ほんらい、サラサラなのだから、全文そうなおせ」と検定意見を付けました。「サラサラ」に直すと、子どもの感性にあふれたこの詩のすばらしさは死んでしまいます。執筆者・編集者は涙をのんで別の教材に取り替えました。
<引用終わり>
文部省とあるので、かなり前のことかもしれないが、
ショックな事実だった…
さるる ぴる ぽる
見たことのない表現だけれど、
うん。確かに。そう聞こえる。聞こえる。