頭が悪くて私はずっと悩んでいました。

2009/04/08

もうちょっと、私の障がいの続き。

発達障がいというのは、子どものものと思われているかもしれない。
そうではなく、発達というのは、一生涯し続けるものなので、
大人になっても、支障があれば、「発達障がい」という。
そのたぐいの患者会の代表者と話すと、いつも面白い。

彼女は、頭脳は明晰で、東京の有名私立大学を出ている。
しかし、生活する上で、ニガテなことがいっぱいある。
物を片付けられない。時間が読めない。すぐに気が散る。
えっ?これって、ぜんぶ私やん。

私は、このなかで一番困っているのは、時間が読めないこと。
その仕組みが、彼女の回路と非常に似ているのだ。
時計は読めるが、時間が読めない。必ず足りなくなる。
私がこのニガテに気づいたのは、最近のことで、
障がいの一種だろうと思うようになったのは、ごく最近だった。
それまでなぜ自分はいつも駅の階段を息を切らして駆け上がっているのか、
わかっていなかった。

時計は読めるといっても、針が回っている時計しか読めないことも
最近まで気づいていなかった。
つまり、数字で示される時計は、何時くらいなのか、わからないのだ。
数字は見ているのに、時間が迫ってきている気分になることができず、
間に合わないと分かって、焦りまくる。

でも、3階の住人(同居人)に教えてもらった方法で、
このところ克服できている。その方法とは、
①夜寝る前に、次の日に着ていくものを決め、ぜんぶ揃えておく。
そう。着るものを考えている間に、どれくらい経過しているか、時間の感覚がないのだ。
②起きたらまず顔を洗って化粧をする。
そうしなければ電車のなかでするるか、スッピンで過ごすことになる。
③時計は、壁にある鳩時計を見る。
テレビ画面の端に出る時計は見ちゃダメ。

未だ克服できないニガテは、用事を2つ同時にすること。
おしゃべりしながら食事をする。もニガテ。
だから私は食べるのが、とっても遅い。
煮物をしながら炒め物をすることは、ある程度できるが、
煮物をしながら掃除をすることは、しないほうがいい。
炒め物をしながら揚げ物をするなんてこと、したこともない。

何よりムズカシイと思えるのは、
文字を読んでいるときとか、書いているときに、
人の会話や、テレビの声や音楽、ただの音以外のものが耳に入ると、
1行も読めないし、書けなくなる・・・。
ただの音でも、トントンとか、ポトポトとか、カラカラと、連なると
リズムや音程を描き出し、頭のなかを占拠してしまう。
だから電話中、誰かの声が聞こえてくると、
何を話しているのか、さっぱりわからなくなる・・・。

私は、ずっと、自分は相当に頭が悪いと思っていた。
悩んでもいた。
でも、最近になって、頭はいいのにニガテの多い大人に出会うようになり、
視界が開けた!

頭の良し悪しなど、気にしなくてもいいのかもしれない。
要は、ニガテの仕組みを探り、ニガテをどう使いこなすかだろう。
そこを通過できたら、オッケーなんじゃない?と思えるようになった。

それにしても、やっぱり、音楽聞こえてて、文章が書けるって、ありえない・・・