唯一かけがえのない一人なのだから
2010/03/27いのちの教育に関する講習会に出席した。
私もおなじようなことをやっているが
私は病気の話が中心になる。
それが身近にあったから、という理由だけで。
講師の先生は、戦争の話を中心にされた。
とてもいいお話だった。
ところが、こうおっしゃったとき
えっ?と思う。
「よく末期がんの患者さんや、大切な人を失った方が
いのちの大切さを伝える活動をされていますが
それもいいのですが、私は戦争を取り上げます。
戦争ほど、大切な命が大量に奪われてしまう悲惨なことはないからです」
たしかに、戦争は最悪だ。
家族すべてを失うかもしれない。
ただ、
一人を失うことと、何万人が亡くなる事態とは
並べられないような気がする。
大切さを強めるために、大きな数を示すことは
効果的なのだろうか?
ほんとうに大切なものは、
一つであろうと、失うわけにいかない。
それが命ではないだろうか。
一人の重みが伝えきれないままでは
何百万人でも、奪われていってしまう
とも思う。