より良く生きようとしている私
2012/06/12きょう乳がん検診を受けた。マンモグラフィーと触診。
私がかつて経験した子宮だけでなく卵巣も除去した手術では
そのあと服用する薬・プレマリンが、乳がんの発生率を高める。
なので乳がんとの関連を慎重に見つめてきた。
けれど、ちょうど1年前
婦人科の主治医(男性)から、唐突に、
もうプレマリンはやめていいでしょう、と告げられた。
言われるまま、やめた。
結果、調子が悪くなった。
プレマリンとは、女性ホルモンを供給する働きをもつ薬。
けれど私は、主治医に「調子がよくない」ということを言い出せない。
きちんと相談するあてもなく過ごし
きょう、そうだ!と思いつき
乳がん検診で会った女性医師に打ち明けた。
ここは県立病院。
医師は、病院よりもクリニックのほうが良いのではないかと
1軒紹介してくれた。
行ってみようと思う。
かつて私が直面したのは、「命」の危機だった。
命を救ってもらうこと、生きること、だけが目標だった。
ダイキが小さかったのだもの。
生きてさえいれば、と思い、
命だけは助けてください!と願った。
幸い命は繋がった。
しかし、生活の質が低下した。
長らく、生活の質なんて命の価値を思えば
贅沢なんか、言うもんじゃない
と思ってきた。そして、
国立病院の婦人科は、深刻ながん患者さんばかりなのだから
先生の時間を、私の生活の質のため「なんかに」消費するもんじゃない。
と、主治医に言わないようにしていた。
でも、きょう
初対面の医師に、「質」の話をして共感してもらえ
命があれば、生きてさえいられれば、ではなく
命があるなら、よりよく生きることについても
医療の中で言っていいのだ、と思ったとき、
暮らしと医療との繋がりを、改めて感じた。
思えば、あゆみを亡くした当時、
自分はこの先生きてゆけるのだろうか、とさえ思った。
現在の私は、生きることの不自由はなく
生活する上での質を求め、主体的に動こうとしている。
実際、カラダは不快なのだけれど、
これって、なんと平穏なことなのだろうと思う。