わが子のことが分からない辛さ

2020/06/06

助産師を目指す学生さんの授業の、準備をしながら

そうだなあ、と腑に落ちた。

 

私が担当するのは、流産や死産の心のケアで

こういう言葉をかけられたら、どう感じるか?

ということを調べていた。

そしたら、次のように書いてある文献があった。

 

たとえば、

「いつまでも泣いていると、赤ちゃんも悲しむよ」

ということを言われると、

どんなに望んでもわからない赤ちゃんの気持ちを

勝手に代弁しているように感じる。

 

私自身は、5月8日の日記に、このように書いた。

「あゆみちゃん、見てくれてますから」(大丈夫!)

は、人からよく言ってもらったが、

私には、大きなお世話だった。

なぜだろう?

あゆみのこと、私より知っているように言われるのが

いやだったからか?

よくわからないが、気持ちが乱れた。と

 

1才のあゆみと、胎児や0才児の違いは、少しある。

私には、あゆみの気持ちは、だいたい分かる。

でも、あゆみの考え方は、ほとんど分からない・・・

意思をもつには、小さすぎ、

親子でも、言葉を通して理解できることがほとんどだから。

 

きっと、大きなお子さんの親御さんほど

どういうお子さんなのか、個性が明確だと思う。

だから、その親御さんを差し置いて、

〇〇ちゃんは、泣いてるお母さんよりも

笑ってるお母さんのほうが、好きだと思う、みたいな

大それたことを、よく言えたものよ、と思ってきた。

 

このこととは、逆に、

お腹のなかで赤ちゃんを亡くしたお母さんや、

生まれて間もなく亡くしたお母さんは、

つらさが、まず「わからない」のなかにあり

その上でさらに、人の言葉につらい思いをしたりする。

 

状況はさまざまであっても

結論は同じだ。

ご本人を差し置いて、

勝手にわかったようなこと、言うもんじゃない。