子どもだって「かわいそう」と言われたら怒る
2020/12/01NHKの朝のドラマが、半年続いて最終回を迎えるとき
まいど、まいど、私も迎える番組ロス。
新しい番組が始まっても、前の人々が現れないのが淋しく、
ぼんやり見ている。
そのうち、また見入るようになり
こんどは「おちょやん」という番組で
始まって早々に、一瞬考えた。
私がよく悩む、「かわいそう」が出て来たからだ。
大人は、「かわいそうに」と人から言われるのを嫌う。
自分の子どもを、そう言われるのも嫌う。
でも、私は、あゆみが亡くなったとき
「あゆみちゃん、かわいそうに」
と言われて嫌じゃなかった。思いやり深く聞こえた。
なんでかは、わからない。
言い方だったのか?
言った人の心情が、嫌なものではなかったからか?
で、子どもだって「かわいそうに」と言われたら
通常、嫌なものかどうかかが、わからなかった。
主人公である小学生の女の子、家が貧しく、家業を手伝い
学校に行けていないし、おなかをすかしているので
同級生の父親が、ご飯を食べさせてくれる。
その同級生、学校に来れない彼女をヤジったので
父は息子をたしなめる。「かわいそうなんだから」と。
私、何気ない言葉で、彼女も聞き流すのかな?
と思っていたら、
自分は「かわいそうじゃない」と言った。
私、それ、食べてからでもええよ、と思った。
とりあえず食べよう。おなかすいてるんだから。
と思ったが、彼女は食べずに帰っていった。
これはドラマだが、
やっぱり、子どもも「かわいそう」は嫌なんだ。
だったら、ごめん!
あゆみも、言われて嫌だったかも・・・
言葉の概念って、ほんと個人差大きい。
で、彼女がやっと学校に行ける日が来たが
授業に出ても、本が読めなかった。
そしたらまたヤジられ「字が読めないんか~」
と言われたとき、即座に言い返す。
「読めないんじゃない。習ってないんや。」
「そや!」(その通り。よく言った)
私、思わず画面に向かって声上げた。