親子の関係が濃い濃い時期の別れ

2021/08/24

会員さんたちと、グリーフの勉強会をしていて

子どもを亡くすことと、別の続柄の人を亡くすことは

違う点がいくつかあると思う、と私は話し

ある文献に、いろいろ挙げられている特徴のうち

次の2つは、私たちは当てはまらない、と話した。

 

1つは、

価値を引き下げて、実際よりも重要でないように認知する

(そんなに愛してはいなかったの、みたいな)

もう1つは

何年もの間、心から締め出して思い出さない

 

いずれも喪失の現実から自分を護ろうとする方法

として紹介されているが

子どもを亡くした親は、これらの方法をとらない。

 

子どもは、亡くなっても存在が小さくなることはないし

どんなにつらく苦しくても、思わない日はない。

 

みんな、そう、と思い込んでいたが

ちょっと決めつけだったことに、気づく。

 

知人が、息子さんを亡くされたと耳にしたので

私が、言葉にならない思いで電話したら

「え?もう3年になるけど」と・・・

 

まだ3年と、いえないだろうか?子どもの場合。

一人息子さん。

 

他人が、オーバーな素振りを見せることは

よくないように思い、短い会話で終わったが

ずっと不思議でならなかった。

 

で、私たちとの背景の違いに、1つ気づいた。

息子さんは、結婚され、暮らしが別だった。

結婚しても親子に変わりないが

もしかしたら、私たちのように独立以前の子どもとは

関係性が少し変化するのだろうか?

 

息子さんから見ても、一番は、わが子で

次に、奥さんで、

その次が、お母さんかもしれない。

 

私たちの場合、

亡くなった子どもから見ても

一番は私。私が出会った母たちだと思う。

中には「お父さん」という子もいるだろうが。

 

改めて私たちは、

親子の関係が、

濃い濃い時期の別れだったのだなあ。