「つらい」が言える相手がいれば
2021/10/23自閉症のお子さんに関する講座を受けた。
当会で出会うことがあるし、身内にもいるので。
知らなかったり、勘違いしていたことも多々あったが、
このあたり、方向性、似てる!
と思ったことがあった。
数字の解釈がとても苦手なお子さんに
算数の基礎を、しつこく教えたりするよりも
大切なのは、SOSが出せること
と講師は言われていた。
・計算ができなくても、買い物ができるようになること
・誰か、できる人に頼めるようになること
・頼れる人を作っておくこと
それが自立、と。
ああ確かに。
子どもを亡くし、身も心も弱り切ったときも
普通にできていたことが、できなくなる。
いわば普通の人ではなくなったりする。
そんななかで、
無理に「できる」を目指したり
元の自分を目指して、さらにしんどくなるよりも
できないことを人に言えるといいし、
頼めるなら、もっといい。
頼むには気が引けたとしても
できないつらさを、言える相手がいるなら
きっとその人は
「何すればいい?」と言ってくれるだろう。
日頃、私は、周囲のズレのようなことを
よく日記に、ひねくって書いているが
それって当事者が明確にSOSしていないから
という背景も多分にあるように思う。
世間の多くの人は
役に立ちたいと、純粋に思ってくれて
でも、どう声をかけていいか難しく
とにかく、傷つけてはいけない!
思いが強くあるように思う。
役に立ちたい、と思ってくれている人が
実際に役に立つことができたとき
「ああ、よかった」と
心から喜んでくれる事実についても
忘れないでおきたい。