子どもの心のケアと親の心のケア
2022/03/12遺族会運営者のための、「わかちあい」の研修を受けた。
「小さないのち」では、大人(保護者)対象でしか
これまで行ってきていないが
きょうの研修は、子どものグリーフケアだった。
子どものグリーフケアは、
遊びの要素が大事なので、私には難しく、
もし導入するなら、外部からの協力を得なければ・・・
と考えながら解説を聴いていて、
気になることがあった。
父親が自死で亡くなった場合の解説だった。
子どもは、お父さんを失った悲しみに加え
経済的な問題など、生活の困難にも直面したりする。
さらに
お父さんさえ生きることができなかった、この社会で
自分は生きていけるのだろうか?という不安を抱える。
非常に深刻なことであり、
こうした不安を支える方策が、まず必要だ。
ただ、これらの課題は
私が運営している、病気や事故で子どもを亡くした家庭とは
共通しない。
けれども、次のことは、大きく共通すると思う。
お母さん(奥さん)は、子どもが寝静まってから
声を押し殺して、泣く。
このことを、布団の中にいる子どもは知っていて
お母さんも自殺してしまわないだろうか
と不安になる、という。
病気で子どもを亡くした母親も
家にいる子どもの前では、頑張っていて
寝静まってから、声を押し殺して泣いていたりする。
どうしても、お母さんが泣くのは、いや
という子に、私も出会ったことがある。
それでも、
親は、感情を偽ったり、隠したりしてどうにかするよりも、
子どもに打ち明けて、
知ってもらっていいんじゃないか?
大人は強い
でも
子どもを亡くした親は弱い
「泣いたらいや」と言っている子どもも
必ず大人になる。
大人になりながら、
大人とは、子どもと別のものではなく
子どものずっと先にあることを
少しずつわかっていくのではないだろうか。