一周忌の前は再び改めてつらいよね

2022/06/02

一周忌を控えている人が、掲示板に投稿してくれた。

一周忌を目前にすると

どうしようもなく心がざわめくのを

ほとんどの親が感じていると思う。

 

理由は、いくつかあるだろう。

1年前の「きょう」が鮮明になったりする。

1年前のきょう、子どもの死が差し迫っていた

という闘病を経た人がいて、

1年前のきょう、子どもはいつもと変わらず元気で、

このあと倒れたという急病だった人もいて、

まったく異なる状況であっても

そのときの光景が浮き彫りになると、

やはり、たまらない・・・

 

あるいは、一周忌という節目を迎えることは

節目を越えることでもあり

この日を境に、ぐんと距離が広がるような

さらに遠く引き離されるような

そういうイメージに迫られる、というのもある。

 

また、あるいは

子どもにとっての大きな行事が、「法要」というもの。

子どもの行事って、楽しい催しのはずなのに・・・

しんどい親戚も呼ばないと・・・

避けて通りたい納骨の話も出るかも・・・

でも、これしかしてあげられない。

だから、ちゃんとしてあげよう。と

親は気持ちを奮い立たせたり

どっと疲れが増したり。

 

グリーフの文献に

日本には法要があるから遺族ケアにとっていい

と書いてあるものがある。

 

ほんとに?

 

親戚が集まって、親が望むように、親が好むように

亡くなった子のことを、いっぱい語らったり

親がおもむくままに口にする言葉に

共感的に耳を傾けてくれる

なんて御一族、めったに聞かない。

 

久しぶりに親戚あつまったら、別の話が始まる

というのは、しょっちゅう聞く。