医師から与えられる「選択肢」が道を与える

2022/12/23

昨日書いた番組のなかで

医療者の配慮について含まれていた。

 

43才で思いがけない妊娠に遭遇した女性の続き。

すでに子どもは3人いて

3人の子育てと家事、経済的なこと、

子どもたちの学校の役員などもしていると、

いろんな意味で、無理、と感じた。

 

そこには罪悪感があり、

重い気持ちで産科を受診すると、医師は、

「どうしますか」

と聞いてきたという。

 

私には、この言葉は、

40代の女性を傷付けるのではないか?

という気がしていた。

いわば、その年で?みたいな、

産むなら何でもっと早くに?みたいな。

 

けれど、この女性には、

選択肢が与えられたことが、救いだったようだ。

選択肢、という言葉で表現されると

私も理解が進んだ。

医療のなかで、患者側は素人。

知識のない人、という自覚が自分のなかにあり、

自分から意見や考えを言おうとする時、

おどおどしてしまったりする。

 

だから、ほしいのが選択肢。

考えやすくなるし、

選べるし、

選んで決めることができるようになる。

 

さらに、この女性の場合、

選択肢を与えられたことにより、

産む、を選んだ場合のことも考えることとなり、

なんと

産む方向に向かっていった。

 

けれども・・・

次の検診のとき

流産していることがわかり

終止符は打たれた。

 

やはりオトナ世代の妊娠には、

色んな障壁が立ちはだかっているのだなあ。

私が知る人には、

45才の出産だって果たされているけれど、

特別に恵まれている、というか、

特殊な能力の持ち主にさえ思えた。