書くという行為を儀式にするための紙

2022/12/25

書く、という行為は、

自身と深く向き合うことができ、

頭の中を整理するだけでなく、

心のケアにも役立つことは、

よく知られているが、

この書いた紙を、どうするか?だ。

 

つらいこと、いやなこと、

特に他人のことなんかを書いたら

びりびりに破って捨てるか、

燃やしてしまうのが、いい、と聞いていたので、

人にもそう伝えてきたが、

心理学者の加藤諦三氏が、こんな話をされていた。

 

儀式をすることが大事

 

儀式とは、

書くだけの行為、にとどめず、

書いたものを、焼くか、流す行為

そこまでをいう。

 

儀式と認識するのは、いいなと思った。

自らおまじないをかけて、

よし、これで大丈夫!

と思えたなら。

 

ところで、流すって、どこに??

加藤氏は、川と言われていたが、

現代社会に、流せるような川がない・・・

 

私はトイレと、トイレットペーパーしか思いつかず、

それなら迷惑かけないけれど、

トイレットペーパーだと、書きにくいなあ。

 

で、調べてみた。

そしたら、ちゃんとあるじゃない!

一見コピー用紙と変わらない、溶ける用紙。

 

私たちの用途のためにあるのだろうか?

商品説明を読むと、

ビジネス上の、機密文書のためらしい。

水に浸すと、すぐに溶けるというから

シュレッダーより安全だな。

 

同じように並んでいる商品に、

正方形の水溶紙があった。

白い折り鶴のイラストが描いてある。

これこそ、どんなときに使うのだろう?

いかにも情緒的だけど・・

 

商品紹介の用途に

「手品」が先に書いてあって、

おもしろい!と思った、そのあとに、

「海洋散骨」と書いてあった。

 

そういうことかー

海で散骨する人たちが、

この紙に思い思いのことを書いて

鶴を折って、一緒に流すんだあ。

 

環境のことも考えて

見送る人の気持ちも考えて

いい商品だ。