想像がおよばなかった「離婚」の大変さ
2022/12/26こんど講演をお願いする講師との打ち合わせで
私はこんなことを言っていた。
人生における、さまざまな試練において
振り返って、「あれで良かった」とか
「成長できた」とか、
「だから今がある」とか、
本人自ら、何らか意味を見出すことが多い。
一浪するとか、二浪するとかでも
病気になって闘病したこととか
離婚なんかでも、そう聞く。
ところが、大切な人との死別では、
体験に価値をつけるときが来ないし、
人から不用意なことを言われるのも、いや。
人の死だけは。
そんな話をして、きょう、
離婚は、もっと複雑であることに気付いた。
子どもの立場が抜けていた。
3組に1組が離婚する時代だという。
離婚後の子どもの苦悩はたくさんあって
離婚しなければいい、
と簡単に言えるものでもない。
子どものために離婚しないことは、想像できる。
ところが親のひと言
「あんたがいるから離婚できなかった」
この言葉に、子どもがどれくらい追い込まれるか
まったく想像できていなかった。
生まれてこなければよかった
そんなふうに自分を否定してしまうほど
子どもは親思い。
子どもは優しすぎる。
死別以外の試練は、
振り返って考えれば、
大抵よかったと思える、といった思いこみ
無理解もいいところ。
浅はかだった。