「魔のイヤイヤ期」というのはコレですか

2023/05/03

電車に乗ろうとしたとき、私の前に、

ベビーカーを、なかなか乗せられない母親がいた。

こういうとき、急かせるような態度を取ってはいけない

と思って、後ろで待つが、

何を手間取っているのだろう・・・手伝おうかな?

と思ったとき、

母親の前に、2才くらいの男の子が見えた。

その子が押しているのだった。

 

状況がよくわからないまま

ようやくベビーカーと、親子が乗ったところで

私も乗って、ベビーカーの中を見ると、

からっぽ。え?

2才児は、自分のベビーカーを押していたのだ。

 

ちょっとイラっとした。

そういう仕事、したかったら、よそでしてよね、と。

さらにその子、電車の中でも

ベビーカーを押して歩こうとし、

母親は静止しようとするものの

ぜんぜん言うことを聞かない。

 

イライラしてきた。

 

そのうちに、

キーとか、ギャーとか、いやー、とわめきだし

ああ、これが「いやいや期」と言われるもの

と気づく。

 

私は、そういうことを経験していないので

抱くとか、にらみを利かせるとか、どうにかして

電車の中では静かにさせればいいのに

と思ったが、

できるものなら、とっくにやってるわけだ。

 

いやー、キー、ギャー

の奇声のほうがきつく

好きに動き回ってくれるほうが、まし

と思うようになった。

 

ベビーカーが、ゴンゴンあちこち当たったり

立っている人にも当たったり

母親が謝ったり、

見ていて疲れ

もう見るの、やめた。

 

車内は静か。

誰も、何も、言わない。

 

でも、大阪駅に着いたとき、

みんな一斉に、隣のドアに向かったから

胸中は同じだったようだ。

 

小さい子を連れた人に、やさしく、

と普段思うようにしているのは、

見せかけの、うわべだけ、ってこと

自分でよくわかった~