助けるよりも「ういてまて」の時代

2023/09/03

ずっと不思議に思っていた「海の事故」のことを

解説してくれる記事が出た。

不思議だったのは、

記事の冒頭にも書いてあるが

「子どもは助かり、助けに行った親が命を落とす」

なぜなんだろう?

と常々思っていた。

 

今の子どもたちは、

「ういてまて」と学校で習うようだ。

一方、親の方は、

「救助」で頭は一杯に。

子どもが流されたことに気付くと

必死で沖に向かって泳ぎ、

力尽きてしまう。

 

全力で泳いで行き、抱えて戻ってくるのは

不可能だそうだ。

しかも手がふさがった状態。

私が習っているクロールも

足で進むのではなく、足の進む力はわずか。

推進力のほとんどは「手」。

そして、浮くための練習がすごく多い。

 

記事にはこのようにも書かれている。

「子どものために命を落とすのは本望」とか

「親として、子どものそばにいたい」

といった声があるが

本当は、みんなが助かって、

笑って過ごすことのできる毎日を望んでいたはず。

って、その通りだ。

親がそう思ってしまうのも、その通りで・・

 

親は、あわてて助けに行くのではなく

救助を求め、消防か、海上保安庁か、警察の

ヘリコプターなどを待つ方が賢明とされている。

 

でも行ってしまうのが親・・・

行ったら、子どもに「浮いて待とう」と言い

一緒に仰向けになること。

そのことを実践したのが、7月17日に書いた

浮いたまま亡くなったお父さんに

2人の子どもがつかまって助かった事故だったのかなあ。

 

あのお父さんは、

悲しいけれど、すごい人だ

と改めて思った。