高速道路で車を降りるのは本当に危険

2023/09/23

今年3月に、東名阪道でこんな事故があった。

軽ワゴン車に、中型トラックが追突し、

停車しているところに大型トラックが突っ込み

車外にいた中型トラックの運転手が轢かれて死亡。

このとき突っ込んだ大型トラックの積み荷が

下り線にも散乱し、下り線でも追突事故が起き

さらに2人死亡した。

 

最初に追突した中型トラックの運転者が

なぜ車外にいたのか、

事故が起きた当時、理由は不明だった。

その理由

きょうのニュースで明らかにされた。

 

もともと、高速道路なのに、軽ワゴン車は、

時速30キロで走行。

さらに減速していき、停止寸前になったところで

後ろを走っていた中型トラックは、追突してしまう。

そのため運転者は119番した。

このあとの経緯に、私は驚いた。

 

消防の指令は、

通報した運転者にケガがないことを確認すると

追突された中型ワゴンの様子を見に行くよう求めた。

2人が頭から出血していることを伝えると

止血してほしいと要請。さらに

ガソリン漏れなど、いろいろ確認を頼む。

そのやりとりの途中で、応答がなくなった。

大型トラックが突っ込んできたときだ。

 

事故を起こすと救助義務が発生するが

高速道路では、119番だけで精一杯ではないか?

それ以上のことを、車外に出て行うのは

危険ではないだろうか?

消防は、むしろ止めると思っていた。

 

この複雑な事故、

誰が一番悪いのか?考えてしまう。

最初に事故を発生させた

この亡くなった、中型トラックの運転者だろうか?

高速道路をのろのろ走っていた

軽ワゴンの運転者だろうか?(高齢?)

 

私は、大型トラックの運転手だと思う。

止まっている車に突っ込んだ、前方不注意。

 

この大型トラックが、前をよく見て運転していたら

誰も死ななかった、とは思うけれど

消防の指令の人が、

8分間も、いろいろ要請をしたりしなければ

一人の男性は命を落とさずに済んだ。

そう思うと、とても悔やまれる。

 

亡くなった男性の奥さんも

消防の対応がもっと違っていたら

「あの人は生きていたかもしれない」

と話している。

 

プロドライバーの不注意は、罪が重いと感じるが

救助のプロの思慮不足も

それでは済まない罪を感じる。