遺族の言葉を勝手にまとめたりしない
2023/12/14一昨日、映画を見たと書いたけれど
内容を書かなかったので、尋ねられた。
良かったところは、いろいろあった。
良くなかったところも、あって、
グリーフケアの専門家を養成する立場の人、
以前、私も研修を受けたことがあった。
直接申し込んだのではなく
申し込んだ講座の、講師をされていた。
このとき私は、1つ疑問があって
文章で質問を送った。
講師のやり方は、
遺族の話を聴いて、要約し、感想を返す
といった方法だった。
つまり
「あなたは、こうこうこう感じているのですね」
「私は、あなたはとても頑張ってきたんだなあと思いました」
みたいな感じ。
私は、そういうことを、しないほうがいい
と考えていた。
しようと思わなくても、無意識に
そのようなことを言っていたことはあって
ご遺族から「そんなこと言ってませんよ」
と言われたことがある。
ドキッとして、ハッとした。
そう、そうなんだ。
遺族の言葉というのは、ものすごく深い思いのもので
他人が少しでも言い換えると
違ったものになりやすい。
大切な人の、大切な話を、
亡くなった人のことを知りもしない人間が
ちょっと聞くなり「こうですね」なんて
言えるもんじゃないし、言うもんじゃない。
大抵ズレるから。
あるいは、こうも考えられる。
遺族の言葉は、ものすごく深い思いであるから
ご本人でさえ
十分な言葉で言い表すことが、難しかったりする。
そこのところを、よく知りもしない人間が
「だからこういうことですよね」
と乗り込んで行くのは、おこがましい話だ。
私がご遺族との対話で心がけたいのは
ご本人を差し置いて、まとめたりしないこと
語られた言葉、そのままを受け取ること
そのうえで
いろいろ双方向に対話することはあっても
治療行為みたいなこと、しない。
遺族は病人じゃないんだから。
で、受講した日に
そういうことをして「そんなこと言ってないです」
と言われたこと、あるんですけど・・・
と質問を出したら、
必ず回答は送られてくるはずだったのに
いまだに届かない。1年経ったけど~