病院を訪ねた目的が違っていた気がする
2023/12/15知人に頼まれて、来週、インタビューに協力する。
放送大学の教材を作るらしく
インタビュー内容が送られてきた。
そこで最初に尋ねられることは
「あゆみちゃんが亡くなったあとのこと」
私は、このことを数えきれず語ってきたので
すぐに話せる(と思いこんでいた)。
つい先日も、
会員さんと一緒にやっているグリーフケア講座で
語ったばかり。
亡くなってすぐに、
もう一度病院を訪ねて行ったときのこと。
行った目的を、
もう一度、医師から説明が聞きたかったから
と話した。
このことは確かに必要だったのだけど
来週話すことの準備をしながら
あれれ?となった。
私がもう一度病院を訪ねた目的は
別のことだったような気がしてきた。
本当に必要だったのは
心のケアだったような気がする。
実際、あゆみの治療にあたってくれた医師に
こう尋ねた。
「子どもが亡くなったあと、
残された親のための心のケアはないんですか?」
医師は、困った表情で
申し訳ないように言われた。
「そういうことは、特には・・・」
あのとき、どんなケアをイメージしていたのか?
改めて考えてみると
やっぱり、
同じ立場の人を集めてくれること
だったと思う。
同じ立場の人を集めて、
何をしてもらうか?まではイメージできなかったが
同じ立場の人が顔を合わせること以外
考えられない。
だったら、今やっている活動だなあ。
病院になかったから始めたが、
私には、いまの形態でよかったように思う。
もし病院にあれば、飛びついたが
その病院の遺族としか出会えなかった。
いまは、いろんなところの人と出会っている。
でも、私みたいに、ないから創ろう!
と思いたつ遺族ばかりじゃないから
看取った家族のためケアが、病院にもあればいいのに
ということは、話しておこうか。
病気の治療法はどんどん進歩し
新しい薬も開発されているが
20何年経っても、
遺族ケアだけは
病院でほとんど変化がない・・・