直接関わった人とそうではない人の温度差

2024/03/26

昨日書いた、修学旅行先の列車事故で

生徒たちが亡くなった事故のこと。

36年が過ぎても納得のいかない遺族と、学校は、

話し合いが続いていると知って、

教員をしている身内に聞いてみた。

 

そしたら、

「組織として話している、と思う。

そこに個人的な感情はあまりないかな」と。

そうだよね、

36年経って、当時関わっていた人は

おそらく一人もいない。定年や異動で。

 

で、もし

「個人的にあなたはどう思っているんですか?

と尋ねられたら、

困るよね、何も言えなくなって。」

 

そう言われて、私は思い出したことがある。

お子さんが亡くなった経緯に、

納得がいかないお母さんがいて

医療ミスといった次元のことではなかったため

抱えたままになっていた。

 

私は、わからないままよりも、尋ねてみては?

と提案したが、

お母さん、なかなか行けない状況が続いていた。

 

やがて意を決し、病院を訪ねて行かれた。

(事前に連絡を入れていたとは思うが)

行くと、担当医はすでに異動していて

替わりに対応する医師が現れた。

 

診療記録は残っている。でも、

お母さんの問いに応えられるだけの情報は持ち得ず

少しの時間だけ

立ったままの廊下で、終わってしまった・・・

 

組織として話を聞く、でもなく、

替わりとしての誠実さ、もなく、

行った意味はあったのだろうか・・・

 

やはり、

直接関わった人と、そうではない人では

何もかも違うと思った。