子どもを亡くした親が暮らしやすくなるには

2024/04/22

きょう、NHKの取材に協力した。

私が出るのではなく、周産期の死の番組の相談で。

いろいろ尋ねられて、考えながら話したが

話ながら、自分でも、そうだよなー

と思った。

 

番組の方向性として

誰にでも起こりうることだから

当事者への理解を

と考えているようで、意見を求められた。

 

誰にでも起こりうることだとしても

誰にも起きていない

と私は考えるようになった。

 

流産は起きても、死産はとても少ないし

新生児死は、本当に少ない。

日本が高い医療水準を保っているからだ。

 

なので、

あなたにも起こるかもしれないんだから、とか

あなたにとっても他人事ではないんです。

だから当事者の身に立ってください

と言った切り口は、

あまり響かないように思える。

 

じゃあ、私はどうなるといいと考えているか?

 

他人の痛みに無関心ではいられない人が

社会に広がること。

 

そのほうが、さまざまな辛い立場にある当事者が

二次的傷つきから護られたり

ありのままの自分を出せたりし、

そのなかに、子どもを亡くした親も含まれる

という流れのほうが理想的な気がする

と話した。

 

その過程で、こんなことまで言っていた。

例えば、インフルエンザは

誰でもかかりうる。

だからといって、

誰もがインフルエンザ脳症にならないし

私の子のように

死んでしまうなどめったにないです。

 

はあ。

ほんと、そうなんだよ・・・