「本物そっくり」を注文しに行った気がする

2024/04/22

病気や事故で、体の一部を失った人のために

本物そっくりに作る技術の記事を見た。

エピテーゼという技術、

ほとんどの医師や看護師も知らないらしい。

 

病気で目を失った人の、元の目そっくりにしたり

大やけどで耳を失った人に、耳をつけたり。

見た目も、感触も、本物そっくりらしい。

 

ご本人にとって外見はとても大事だ。

病気や怪我が治っても

心に傷を負ったままでは、生きづらくなってしまう。

 

素晴らしいなあ、と思いながら

本物そっくり

という言葉に惹かれていく。

顔も、手足も、体全体、背丈ちょうどに

作ってもらえただろうか。

 

困っている人の希望に沿ってくれるようなので

当時の私なら、

失ってしまって困っていることを

相談に行ったかもしれない。

 

そしたら、

そういう理由では作れません

生きている人の体の一部です。と、

断られたような気もする。

 

でも、もし!作ってもらえたら

どんなに嬉しかっただろう。

触りたいと、ずーーっと思いつめたもの。

抱いて離さなかっただろう。

 

そしたら

一歩も前に進めなかったのだろうか・・・

 

じゃあ実際は、

どれだけ前に進んだと言えるだろう?

なんか、時間ばかり過ぎて

未だにぐるぐるぐるぐるしている気もする。

 

まあ、これくらい長くぐるぐるしているなら

もうこのまんまな気もし、

このまんまでもいいのかもしれない。