テレビで必ずのように映し出される光景

2024/06/07

一昨日書いた、知人がグリーフの解説をする番組

放送されたので、見た。

解説は終盤にあり、

まず体験者の人の自宅を訪問、

当時のことや、そのつらさが語られた。

 

理論的に解説がなされるよりも

体験者の言葉で、実際のところが語られることが

一番の情報源になると私も思う。

 

ところが・・・

そこに1歳のお子さんが登場。

上の大きいお子さんも登場。

家族で食卓を囲み

現在の日常が映し出される。

 

テレビは、必ずそう。

子どもを亡くした人の家に行くと

その家にいる子どもを映す。

この情報は、何のために必要?

 

子を亡くしたこと、亡くなった子のことを

今は話題にしていて、

今は、その話題に集中するほうが

情報は伝わりやすいのではないだろうか。

 

人によっては

え、こんな小さい子いて

何であんなに嘆くの?

この人、だいじょうぶ??

くらいに斜めから見る人だって

生みだしかねない。

 

子ども、いても、

何人、いても、

一人亡くすことが、どれほどつらく

苦しいことであるか、

そのつらさが、どれほど続くものであるか

なかなか理解されにくい。

小さい可愛い子が映し出されると、なおさら。

 

それは違う、そんなことはない、

という意見があれば

赤ちゃんや小さい子を出すことの意味を

教えてほしい。

 

見る人への配慮のつもりだろうか。

つら過ぎないように?

救いの余地を与えるように?

 

救いなど何もなく

うずくまって過ごす当事者への理解は

まだまだ遠い。