頑張ったこと良かったことを日々書く

2024/12/04

この20年間で、

635人の子どもの命が犠牲になったのは

「無理心中」と発表された。

 

無理心中は、児童虐待だという認識が

社会に薄い、と指摘しているが、

この指摘にまず驚いた。

 

社会的に薄いの・・?

そんな現状を知らなかった。

殺人じゃない。

 

何度も死にかけた子どもの心情は、

生き延びて大人になった子が教えてくれる。

 

怖かっただろう、と一般的には想像するが、

子どもは、もっと、ずっと繊細。

「お母さんが目の前で苦しんでいるのに、

自分は何もできない。

苦しむお母さんを一人で行かせるのは可哀そう。

一緒に死ぬしかないのかな」

 

そんなことを思っていたという。

幼少期に無理心中未遂に遭いながら

大人になったこの子は

傷ついた心を今ももっていると思うが

それでも、自分で自分を回復させることを

し続けたのだそう。

 

その方法として

がんばったことや、良かったことを

日々、ノートに書く。

そうして自尊心を回復させる。

 

えらいなあ。

誰かに教えてもらったのかな?

自分で考えたのかな?

 

「書く」という行為が

自分を支え、自分を癒す効果があることを

この子は知っていた。

 

書く内容は、

がんばった自分を褒めたり、誇ったり。

日常のどこかに「いいこと」を見つけ

自分が恵まれていること、

運がいいことなど感じる。見出す。

 

きっと、とても小さく、

些細なことだったりしただろう。

 

恐怖や、不安や、貧困のなかでも

がんばれたこと、

よかったことが書けていた子に

心から感銘を受けた。