亡くなった人のことは話すと増える

2025/05/14

小さい子のグリーフ、喪失感は、

私も理解が十分でなく、

ドラマを通して、そうか!

と思うことがある。

 

お父さんを亡くした小学生が

学校で孤独に過ごすようになり

先生が心配して、家族に話した。

家族が本人の気持ちを聞くと・・

 

クラスでお父さんの話題が出ると

悲しくなる。だから会話に入れない。

「お父さんのことは

話せば減るばかりで、なくなっちゃう」

 

あー、子ども独特の発想やね。

お父さんの思い出は、今ある分だけで

もう増えないから、

喋って使うと、減ってしまうわけ。

減ったら困るわけ。

 

でも、そうじゃないと思う。

喋ったら、増えると思う。

奥のほうの、見えないところの記憶が

喋っているうちに、

見えるところに出てきたりするから、

増えるということ、よくある。

 

それだけでなく

思い出が、喋って増える理由は、

1つの出来事も、喋ると、広がるから。

見える角度が変わったり、

捉え方も変化したり、

記憶と記憶が結びついたり、

想像や空想が加わったり、

ほかの人の記憶ももらえたり。

 

だから、

亡くなった人のことを知っている人と

話せると、よりいい。

 

同じことを、また話すのだって、

いいと思う。

私は、何度か会っているかたと話すと

知っている話が出てきて

私も知ってることが、嬉しい。

また出てきたことが、嬉しい。

それは、

大事な話に入らせて貰えていることだから。