重病の患者さんのことしか知らなくなっている

2025/06/22

知人が、健康診断で癌が見つかった

と聞いていたので、

その後の検査で、どうだったのか

気になっていた。

 

娘さんに会ったので、聞くと、

ごく初期だったので切る手術でもない

とわかり、思わず言ってしまった。

 

「わー、良かったね」

 

この言葉、

とても心無いということに

知らされるまで気付けなかった。

 

母親にそう言って、怒らせたそう。

正確な診断が出るまで

どれだけ不安に耐えたか

分かってない!

これからだって

再発の可能性がゼロではない恐怖が

ついて回ることを理解できてない!

という憤り。

 

そうかぁ。

初期の人には初期の、

早期発見の人には早期発見の感情が

あるというわけだ。

 

私は事前に情報を得たので

同じテツは踏まないけれど

こんど会ったとき、

言わなくても顔に出てしまわないか?

 

幸せな人生を送ってきたんですね、

そしてこれからも

病気をきっかけとして人生観が変わる

とかなく、変わらず幸せな人生を

ずっと過ごして行けそう。

 

もう一つのことも気付いた。

私は重病の人とばかり出会い

さらに

頑張っても我慢ばかりだった人しか

知らなくなっていっているようだ。

 

頑張ったのは

つらい治療。

そして

つらくてもたやさない家族への思いやり。