非力な自分を言うとき

2018/09/20

「つどい」での語らいの時が好きで
どの人の言葉も、心に響く。

そんな中
響くどころか、ズドンときたのが
「私そういう子なんです」の「子」のところ。
つまり、子どもが亡くなったことに関連する
事がらが語られた、語尾のところ。

子どもではない大人が、「子」と自称。
親となった十分な大人でありながら。

私、気づいた。つながった。

わが子が亡くなった時、そして以後、
大人と言い難いような自分に直面し
向き合い続けているのだ。
ここにいる(ほぼ)みんな。

そりゃそうだ。
大人というのは、
20年、30年、40年と生きてきた中で
知識と経験を重ねてきた人のこと。

ところが、
そこまでに蓄えたはずの知識も、経験も、
何の役にも立たない状況に立たされたのが
わが子の死だ。

この非力さは
自らを「子」と呼んで不思議はなく
自然な語り口に思えた。