思わぬ人から受ける心のケア
2021/02/10お子さんのいないご夫婦で、ちょうど一周忌
を迎えた奥さんと、久しぶりに話した。
奥さんが留守中に旦那さん心臓発作を起こしたため、
直後ずいぶん自分を責めておられた。
そのとき家族が適切な対応をして
後遺症なく回復した人を知っていたそうで。
あれから、どうされてるかなあ
と思っていた。
自責し続けているかもしれない。
そんな状況に対し、よく世間では
あなたのせいではないんだから
とか
自分を責めるのはもうやめよう
とか、言うだろう。
何の根拠もなく、言葉の責任も負わず。
きっと言われ続けてきただろう。
私はそういうこと言いたくないなあ。
でも、不安。
そしたら、元気にされていた。
明るい。
理由を聞いて感動した。
取り調べを行った刑事さんの言葉を、
繰り返し思い起こしたのだそう。
最初は疑いの目ももっているだろうが、
すぐに犯罪性がないことはわかる。
そうしたら、とても心ある行動をとられたそう。
自分を責めないで
の言葉に根拠と責任を感じたと。
多くの現場と当事者を見てきた立場から。
素晴らしいと思った。
専門職者というのは、特定の仕事に徹する人のことだが、
その仕事をし続ける中で、単に場数を踏むだけでなく、
当事者に関する情報を蓄積して、さらに
新たな当事者に還元していくことのできる人でもあるわけだ。
義務ではなくても人として。
ケアする仕事ではない人から心のケアを受けた話を聞くとき
とても感激する。