「だいじょうぶ!お父さんいるから」

2021/02/11

先日買い替えたスキーブーツ、履いてみたくて、行った。

一人行って、

一人、リフトで泣いてしまった。

 

一人で行った理由は、密を避けるため。

平日に、県をまたがないよう、食事も車内で

とすれば、人との接触ゼロ。

これほど安全な屋外スポーツはないかも。

 

リフトで泣いた理由とは、

前に乗っていた父と娘、父の姿。

 

女の子は3才くらい。

お父さんが抱き上げないと、リフトに乗れなくて

リフトの係員も手を添えて、どうにか乗れた。

乗ってからもお父さんは、抱えるように寄り添っていた。

 

お父さんの腕の中に、女の子はすっぽり。

女の子、すっかり安心してお父さんにもたれかかっている。

どんなお話し、してるのかなあ・・・

こういう日のことを、ずっと覚えておくよね。

 

そう思って見つめていると

ウルウルきた。

 

お父さん、短い板に、ストック無し。

小さい子どもを教えるとき、このいでたちの親が多い。

この年頃から教え込もうと思っているんだな。

 

そしてリフトが上まで行ったとき、

女の子が、うまく降りらなくて、こけてしまった。

そしたらお父さん、慌ててしまい、ひどいことに。

 

短い板は、バランスとるの難しく、こけるときは

両足上げてこけるみたいなことになる。

お父さんだけ先のほうに行ってしまい、

女の子はこけたまま、ぎゃーーーー

 

すぐそばにいた私、何かしないと、と思ったものの

こけたままお父さんが発した一言で

涙が溢れてしまう。

「大丈夫!お父さんいるから!」って・・・

 

平常心だったら、この父を無防備だと感じたと思う。

技術に見合わない装備は、親も子も危険。

でも私は、あー、いいなー

羨ましい

の気持ちのほうが大きかった。