全員助けられますように

2015/09/11

ときどき訪ねてくれる保険の人から
びっくりする話を聞いた。

私、何才まで生きるかなあ?(そしたら保険も選びやすいし)
でも、寿命って運なんかにも左右されるしね
とか話したら、彼女のお客さんで
くも膜下出血で、1年以上意識不明のままだったのに
つい先日、突然目を覚まし
今は、自営業に復帰している人 がいるのだという。

すごい。
そんな話、聞いたことがない。

彼女が言うに
人って、どんな大変なことが起きても
寿命を迎えていなければ、絶対死なないんですよね、と。

そういうものなんだあ
と思って、そのあとテレビをつけたら
台風の大雨で、鬼怒川が決壊し、家ごと流されていた。

救助を待つ人の姿がたくさんあって
中でも「この人を早く!」と思ったのは
流木を足場に、電柱につかまっている人だった。

いつ崩れてもおかしくない足元なのだが
なかなかこの人のところに救助の手が伸びてこない。
さらに、大きな屋根が流れてきたり
いくつも流木がきて
ぶつかるんじゃないかと、ひやひやしながら
次こそ、ヘリコプターは、この人のところへ
と祈り続けた。

こんなとき人は、きっと助かると信じるのだろうか・・
自分はもうだめなんじゃないか、と思うのだろうか・・
いったいどんな思いで助けを待っているのだろう。

やっと空からの助けが下りてきたとき
「人って、どんなに大変なことが起きても
まだ寿命がきていなかったら、絶対に死なないんですよね」
と、さっき会話したことが、その通りに思えた。