「母親として」とものを言ったことがない
2023/06/09実際その身にならなければ、わからない
といったことを昨日書いたが、
きょうテレビを見ていて、
この言い方、いややなあー
と思った。
2才の男の子が、ひどい虐待で亡くなった事件で
スタジオ内は、司会者もゲストも
憤っているのが伝わってきた。
誰が聞いても酷い話だから。
ここで、ゲストの女性が何度も言った
「同じ母親として許せない」とか
「母親の立場で言いますが」
という物言いが、私は好きではない。
母親ではない立場の人だって
いたたまれない気持ちになるはずだし
許せない思いにもなるだろう。
女性だけでなく男性だって。
この女性ゲストに限らず、テレビに出る人が
よく言ういい方だ。
この女性は、元国会議員だけれど、今は議員ではないし
人気を取ろうと言っているのでもなさそうで
おそらく
そう言えば強い口調で言える、
ということだろう。
つまり母親であることを武器にする。
私が、その言い方が好きじゃないのは
独身女性や、子どものいない女性と、
差をつけた言い方、差し置いた言い方だから
だと思っていた。
ところが
ちょっと違うような気がしてきた。
私は、あゆみが亡くなってから
「母親として」と強気でものを言ったこと
一度もない・・・
こうは言えない後ろめたさのようなものが
自分の底のほうで
ぶ厚い層になっていることを
今ごろになって気づいた。