きょうだいって、すごいと思う。
2010/12/20 相変わらず独特な世界に暮す私の母と、ダイキと、私と、
3人でファミレスに行った。
小さい子の泣き声がしたとき、ダイキが、すかさず
「小さい子、いるで」と耳打ちする。そして
「あ、男の子やった」と、知らせてくれる。
今だに、忠告してくれるのだ。
ずっと以前
私は、小さい子の声を耳にするだけで、涙ぐみ
ダイキは、その横顔を、不安げに見つめた。
テレビで、それらしき場面にさしかかるたび、
ダイキは、すかさず私の様子をとらえる。
自分が見ている番組であったなら
「チャンネル、変えよか?」と言う。
「変えて」と言ったことなど、一度もないのに。
私はもう大丈夫なのだから、あえて自分から、
あっ、ちっちゃい子、いるね!とか言う。
きょうも、ずっと向こうの方で、生後8か月くらいの女の子を目にし
「ねえ、あゆみちゃんに似てると思わない?」と言うと
「ぜーんぜん」と言う。
母が、どこ?どこ?と振り返るので、
「人のこと、そんなにじろじろ、見たらあかん」と
母のこともたしなめる。
「あゆみちゃん、元気やったら、次は中2なんかなあ?」
と母が言うと、
「中3や」
と、ダイキが即答するのには、驚いた。
少し前に、尋ねたことがある。
私「きょうだいって、もういなくても、いてよかったと思うもの?」
ダイキ「そんなん、あたりまえやん」
そう言ってもらえ、
あゆみが、たった1年でも、いてくれてよかったと
心から思った。
私たち夫婦のためだけでなく、ダイキのためにも。