泣かせた赤ちゃんとママに謝って

2024/08/25

近くのショッピングモールに行ったら、

赤ちゃんの、ハイハイレースが始まるところだった。

 

あゆみはハイハイが得意で速かった。

こういうの出たら優勝したかも。

と思って、一番よく見えるところから見た。

 

レーススタート!

ところが、反対向いてしまう子や、

隣の子を触りに行く子、

座ったままキョトンとしている子、

てんでバラバラで、一向に前に進まない。

 

ママたち懸命に呼び寄せていると、

1人、スイッチが入ったように這いだした。

満面の笑みで、ママに向かって、

お尻ふりふり。

 

このまま1位か!と思ったときに

スタッフの中年女性が、

歓声を上げて、手を叩きだした。

そしたら、びっくりして

大泣きしてしまった。

 

もう、いくらママか呼んでも

その人のいるゴールのほうに来れなくなり、

敗退。

 

なんてこと。

気の毒に。赤ちゃんもママも。

 

私が恐れている言葉に

「自己満足」がある。

相手のためと思ってしたことでも、

そう言われることはある。

 

とりわけ、私たちのような活動では、

よく考えて行動しなければ

つらい思いをしている人に

さらにつらい思いをさせてしまう

ことだってあるから。

 

この女性スタッフの行動を

目で追いながら、思った。

この人は、自分が与える影響を

自覚しているのだろうか。

 

レースともなれば

盛り上げて喜ばせようとか、

大きな声で励まそうというのは

場違いではないかもしれないが、

相手を考えなければ。

 

どんな立場にでも共通していることだと思う。