インフルエンザは怖いし人もコワイ

2025/02/11

さっき、送ってもらっていた車の中で

インフルエンザの特集番組が始まった。

今年は、これまでにないほど最悪

のような言葉から始まったところで

番組が替えられた。

 

車の持ち主に、「替えないで見せて」

と、言おうと思えば言えたが

そういう気持ちになれず、そのまま

バラエティー番組に替わり

私は別のことを考えていた。

 

インフルエンザが猛威を振るったこと

私も感じ、外出中はマスクを着けている。

でも、少し収まってきたのかな?

実際のところは、よくわからないが

そう思うには理由がある。

 

ものすごく報じられた頃

携帯に、知らない人から着信があり

テレビ局だと言う。

あゆみが亡くなったときのことを

取材したいと言うので

ちょうど人と会っていて話せず

「かけ直します」と言って切った。

 

この電話、たぶん、

あゆみのことを聞きたいのではなく

それは話の糸口で

今年インフルエンザで亡くなった子の

家族に取材をしたいから紹介してほしい

という趣旨に違いない、と思った。

そういう電話しかかかってこないから。

 

紹介できるわけがない。

自分の子のことを広く知らせたい、

といった考えが知らされているとすれば

取次ぐが、そのような人はいない。

 

そのことも含めて、

電話をかけ直したが、留守番電話になり

結局、もうかかってこなかった。

ピークを過ぎたからではないだろうか?

 

世間の動きは

人々の関心事で流れができる。

関心が収まったら、放置もされる。

 

私が懸念するのは

もし、取材を受ける人がいたとして

その人は、わが子の身に起きたこと

一生懸命に話すと思う。

そうに決まっている。

 

ところが、ほとんどの言葉は削られ

何十秒間かは取り上げられ

もし涙を流すなどすれば

その光景は必ず取り上げられ

何が必要とされているのか

よくわからない扱いをされる

そういうことが、怖く思える。

 

インフルエンザは怖い。

その話題を仕事にする人もコワイ。