ただ考えないよう過ごすのは不可能
2025/09/03死別後がどんなに辛くても
感じないために記憶をなくすと、
あの子のことも忘れてしまうので
辛くても覚えていたい
と昨日書いたが、
暮らし方は人それぞれだなあと思う。
辛さは、おそらく同じ。
でも、考えないように過ごす人はいて
冷たいのではなく
辛すぎるから、だそう。
私は、考えて、想って想って、考えて
だったので、
最初のうちは、不思議に思えた。
そのうちわかったことがある。
家に居て考えないようにすることは
誰にとっても難しく、なので、
考えない時間を外に作る人が
結構多いこと。
その方法とは、
仕事。
それまで子育てに専念していた人や
専業主婦だった人が、仕事に出る。
あんなに気持ちに余裕がなく
記憶も判断も鈍っていて
体力も落ちているのに、
仕事に就き、慣れないことをするって
並大抵のことではないように思う。
私は逆で、仕事を辞めたので
理解が及ばないだけでなく
スゴイことだと思っていた。
でも、別の角度から見ると
多くのことを教えられ、覚え、
緊張に耐え
プレッシャーに耐え
そうまでして、
1日のうちに「あの子」のことを
考えない時間を作らなければ
生きられないほどの辛さなのだ。
そのことが理解できたとき
スゴイな!だけではなくなった。