愛の反対はなんですか?
2004/10/10 2004年10月3日
小児科学会倫理委員会フォーラム「子どもの人権をまもるために」で発表の機会を得て、私は「命といのちを見つめて 小学校のいのちの授業を通し」と題してお話ししました。
こういう場で発表するなんて、賢い親かと思われてはこまりますので、最後のほうで私のばかさ加減も披露しておきました。
先日、人の講演記録を読んでいて「愛の反対は何だと思いますか?」とありました。 ?????。「マザーテレサは、無関心であると言いました」というくだりを見て、すごくいいお話だ〜と思ったのです私は。
息子(6年生)が帰って来るのを待ちわびて、「ねえねえ 愛の反対はなんだとおもう?」と尋ねたら、んんん…と考え、「憎しみやと思う」と答えます。
それみたことか と思った私は、目をつむって首を横に振り、「マザーテレサはね、無関心と言ったのよ」と教えてやりました。ところが息子には私が感激したような様子が見受けられません。そして言いました。
マザーテレサの国はね、道端で人が飢えて倒れてても通り過ぎて行ったりするの。だから無関心が一番悲しいことやけどね、日本は違うでしょ。あのねお母さん、よその国の言葉をそのままもってきてスゴイ!って言っててもあかんと思うよ。
私は口をポカンと開けて、何度も首を縦に振っていました。マザーテレサを知ってたのか?尋ねると、、、
もーお母さん!マザーテレサは6年の国語の教科書に出てくるよ。1学期にぼく本読みの練習してたやんか。お母さんは連絡帳にマルしてたやんか。
私の首はもううなだれていました。たしかに。そのかすかな余韻はまだ耳の奥に残ってました。
私の口癖は、忙しい〜 です。どれだけ子どもの声を聞いているのか、反省以外のなにもありません。ちなみに10月3日のこの日、小学校最後の運動会に行けていません。9月の参観日も「とってもだいじなかいぎ」のために…。
私の発表の趣意は、
大人はもっと子どもの言葉を聴かないと
言うよりも聴かないと
聴くためにはもっと言葉数を減らさないと です。
どんな顔してこれを話したのか、お恥ずかしい限りです。