車にも魂が宿る?

2006/12/09

 昨日、長い修理が終わって、車が家に戻ってきました。
夫が玉突き事故に巻き込まれ、大破していたのですが、ちゃんと元に戻りました。
彼はご機嫌ですが、本人の首のほうはまだまだ元には戻りません。でも、
「これくらいの怪我で済ませてもらったのは、あゆみちゃんのお陰やろなー」と
いたく感謝している彼は、とても性格のいい人です。

私:レンタカーのほうが豪華やったね。あのまま貸してもらって良かったかも。
夫:(無言。というか絶句)
私:でも前の車を廃車したときは、あとですごく悲しくなったわ。
夫:あの車は手放したくなかったなあ。
私:長い間乗ってたら、愛着もつよね。車にも魂が宿るんやろか?
夫:車にというより、こちらの記憶にな。
 あの車が家にある間に、あゆみが産まれて、あゆみを迎えに行って
 あゆみが乗って、泣いて、寝て。
 あゆみはいなくなったけど、あゆみが座ったシートがそこにはあって、
 家族の歴史を一緒に過ごした車やったから。
 ぼくらは車を通して見てたんやな、家族を。
 いまも、あの車といっしょにある記憶のなかの家族を見てるんやな。