前例のないことを重ねていくのが、ほんとのサービスだと思う。
2009/09/08 きょうの晩ごはんは、大好物のお好み焼きにしよう!と思い
スーパーへ行くと、
「冷凍食品全品半額」の文字が目に飛び込む。
ヤッター!
いつもは買わない、ちょっと高級なアイスクリームを手に入れることが出来た。
レジに並ぶと、前の人が、何やら店員さんに交渉しており、難航している。
ここのスーパーは、カードを提示し、ポイントを貯める仕組みになっている。
前のお客さんは、前回の買物の際、カードを不携帯だったため
きょうポイントを加算してくれるよう、レシートを見せて頼んでいるのだ。
店員さんは、はんこが押されているレシートでなければ、加算できない
ということを、丁寧に説明し、断っている。
がしかし、お客さんは「でも私は知らなかった」と、引き下がらない。
レジの人は、規則なので、と理解を求める。
お客さんは、「そんなこと、いいじゃない」とねばる。
私は、持っている買物カゴが重くって
お取り込み中スミマセン・・・ みたいに遠慮がちに、
両手で持ち上げていたカゴを、レジの台の端に乗せる。
店員さんは、レジ待ちの客の列に、プレッシャーを感じている模様。
待ってる人々は、店員が折れればいいと思うものか、
客が引き下がればいいと、思うものか
こういうとき、どっちなんだろう?
私はいつしか、店員さんの考えを支持していた。
なので、お客さんは諦めるだろうと、ふんだ。
また、こうも思った。
生活力とは、こういうの、かも。
ここまで頑張れば、生命力さえ感じさせる。
でも、アイスが・・・ アイスが・・・ 私のアイスがあ〜〜
そしてついに!軍配はお客さんに上がった。
店員さんが、「では今回だけ、特別に。でも次回からは」
と断った上で、ポイントを加算した。
私の読みは外れた。
このとき、また思い出した!
私も、店員さんを前にして、ねばったことがあった。
それは随分前、母が元気だった頃のこと。
母が、小学校で「絵本を読む会」のボランティアをしていて、
物語に合わせて、大きめの木が必要になった。
クリスマス時期なら手に入りやすいが、季節はずれで、どこにもなく
私は、やっと1本、ホームセンターの片隅で、
枯れかかった大きな木の鉢植えを、見つけた。
店員さんに、いくらですか?と尋ねると
それは処分品で、売り物ではないと言われた。
私は、これでいいから値段をつけて欲しいと言った。
店員さんは、処分品に値段は付けれないし、売ることができないと言った。
私は、どうしても本物の木が必要で、これを分けてほしいと頼んだ。
困った店員さんは、責任者を呼んだ。
私は、もう一度同じことを頼み、子ども相手の行事に不可欠なのだと説明した。
責任者は、やはり断った。
私は、じゃあ、捨てた物なら、拾わせてほしいと言った。
責任者は、捨てるけれど、持って行ってはいけないと言った。
私は、もう到底ほかで見つけられないと、窮状を訴えた。
だんだん、イライラもしてきていた。ぜったい諦めない!とも思った。
しかし、責任者のこの言葉に引き下がった。
「1度そういう前例を作ると、今度から困るんです」
私は、自分がとても無理を押し付けていると思い、
もう何も言えなくなった。そして諦めた。
母にも、本物の木を使った「ものがたり」は諦めてもらった。
でも、目的はいいことのためだったし、
結果が残念すぎたので、
その後も、何度もこのときのことを考え、
そして思い至った。
そういう前例、作ってもいいじゃない。
また同じことを言う人が現れたら、
またあげればいいじゃない。
目的を聞いて、事情を聞いて、
その都度対処していけることだと、思えて仕方がない。
私は商売をしたことがないから、それはちがう、と言われるかもしれないけれど
私がオーナーだったら、柔軟な対応のできる社員を使うなっ。
あー長い。またダイキに、むだに長いと言われる。