手に泥がついて気付いたこと

2010/07/17

きょうは雨。きょうも雨。
約束の時間が迫り、思い切って自転車で駅まで出発。
ちょうど数軒先でガス管の工事が行われており、
通り抜けられるのかな?という状況だった。

工事に携わるおじさんが、急いで駆け寄り
「足下悪いので、私が押しましょう」と手を貸してくれた。
ところが私、自転車を受け取るとき
ありがとう「ございます」の、語尾あたりで
嫌悪を感じさせる表情を見せてしまう。 
急いで頭を下げたが
一瞬にして、そんな状況を作ってしまった。

ハンドルを握った両手に、ドロが付いたからだ。
とっさに、やめてよ、と思った・・・。

遠い昔、私は、どろんこ遊びを満喫したではないか。
いい加減にしなさい と言われようと、
やめられなかったではないか。
なのに、今なぜ「やめてよ」なのだろう。

人の親切に向けて
恥ずかしく思った。
見失っていたと思う。

駅まで走る間、原点は何かを考えた。
額に汗して働くことを、忘れてはいけないと思う。
清潔な手に慣れ、傲慢になっていっては
最悪だと思った。