ナイスな回答

2016/05/06

インドの人々の姿を映した「ヒューマンズ・オブ・ボンベイ」
というインスタグラムで
一人のインド人女性の言葉に、「いいね」がたくさん押されている
という記事を見た。

「私は70歳で、働いていて、幸せで、そしてまだ結婚していません」。

「何か特別な理由があるのですか?」

「特別だと思える男性に出会っていないからです。今はまだね」。

ほんと、いい。
サラリとこう言える七十才の日本人女性って、なかなかいない。

ふと思ったのは
結婚した後にも、子どもがいなかったり
一人っ子だったりすると
特別な理由があるのですか?という尋ねられ方はしないものの
子どもはいたほうがいい とか
一人っ子はかわいそう とかは、よく言われる。

ただし、この声掛けは、
四十才くらいを境に、ピタリとやむが。

私、「ええやん」と思って、あえて言っていた。
「いたんですけど、亡くなったんです」

そしたら、すごいびっくりして
こんどは平謝りされた。

また思った。
謝らなくていいし
謝るのはやめてほしい。

おっと、「高齢者の前向きな生き方」だった。

私の父も、インド人に近かったかもしれない。
八十五才で急死したが
結局、亡くなるまで、貯金や投資にいそしんでいた。

「いつ使うために、何のために貯めてるの?」
「それは老後のため」
って、真顔で言ってたなあ。