パンツのことは大事

2016/11/30

父の入院中のこと、思い出したついでに。

姑の病院で、「すごい」と感激したことがある。
入院中の衣類やタオルは、レンタルしていて
汚れたらいくらでも替えていい、ということを
同室の人に教えてもらったとき
「えー」「すごい」「ありがたいです」
と興奮気味に言い、不思議がられた。

いえ、私には感激なのです。
父の入院の際も、レンタルします。持ち込みません
という誓約書を、最初に書かされた。
1日500円だったか、金額は特に気に掛けなかった。

けれども、父の病院では、とんでもないレンタルだった。
週に1回しかお風呂に入れず
容体も良くなかったので、それは仕方のないことで
自分で体を拭いていた。

しばらくして、着替えをしていないことに気付いた。
私、看護師さんに尋ねるね、と言うと
父は、言うなという。
もめ事を起こすな、てきに。

もめ事なんか起こさないよ。
ただ尋ねるだけだよ、と言っても
言うなというので、ないしょで尋ねた。

すると看護師さん
着替えはお風呂に入る日にするのだと。

わたし 「じゃあ、1週間、パンツ替えてなかったんですか!」
看護師 「そういうシステムですから」
わたし 「レンタル料は払っています」
看護師 「だから毎日着ていますよね」
わたし 「レンタルって、着ているだけのことですか」
看護師 「お風呂の日には着替えてもらっています」
わたし 「それでは1週間着たままになります」
看護師 「ほとんどの患者さんがオムツなので、そういうシステムで」
わたし 「あなたは1週間、同じパンツを履けますか」
看護師 「・・・・・・考えます」

このやりとりのあと、
パンツとフェイスタオルの替えを、もらえるようになったけれど
父は、私が看護師に文句を言ったと
すごく機嫌わるくなり
私、あとでその看護師さんに謝りに…

昨日、姑は、歯磨きでパジャマを少し濡らし
すぐ着替えさえてもらえた。
気持ちいい。
ありがたい。

あ、また思い出した。

父のほうの看護師さん、
そのあとすぐ、その病院を辞められた。
私が、まだ何か言ったわけじゃないよ。

前から考えていたことだと…

ほとんどの看護師さんは、
本当に患者の気持ちや立場を考えていると思う。