犬っていいらしい
2018/04/27 子どもを亡くした当事者同士
意見交換をする場があり
どういうケアや支援が良かったか
が語られたので
私は聴き入った。
必ず出る体験談として
聴いてくれるだけ が良かった
背中をさすってくれた のが嬉しかった
と語られるとき
その背景をいつも考える。
ただ無言でいればいい
ただ体をさすればいい
と認識されると、違ってしまうだろう。
どのように聴いてくれたのか?
どういう状態でさすってくれたのか?
そこが大事だから、知りたい。
ところが、明確な回答を得にくい…
言葉で表現しにくいようだ。
そのとき、別の人が言った一言に
そうか!と思った。
「犬のように」
この少し前
その人は、犬の話をしてくれていた。
悲しみに暮れた頃、
一番の理解者は、犬だった、という話。
犬は、飼い主の心情をよく理解し
すっと寄ってきて、そばに座わり、癒してくれたと言う。
犬を飼ったことのない私は
最初、話についていけなかったが
その人の口調や、表情から、
状況が目に浮かぶように、想像が働いた。
そして、人間の話に戻り
どのように聴いてくれたのか?
どう寄り添ってくれたのか?
言葉で端的に回答できない、となったとき
「犬のように」
が、とてもわかりやすかったように思う。
言葉を超えて、通じ合っている感触
を言っているのだろう。
「わかってくれている」
それだけでいい
という境地、理解できる。