私の知るこれまでで一番痛かったこと

2019/10/05

きょうは「小さないのち」ではなく、

「小さなつぼみ」の運営に行った。

小さないのちは、生後亡くなった子の親の会。

小さなつぼみは、お腹の中で亡くなった子の親の会。

 

この会、いつもは大学内で行っているが、きょうは入試と重なり

大学を離れて、道に迷いながら初めての会場に行った。

途中までは、行ったことのある道だった。

行ったことがあるどころか、通った道。不妊治療に。

 

以来、その道を行ったことがないので、

あっ、と思い、ビルの看板を見ると、今もクリニックはあった。

ちょっと安心したのは、そのビルが、まだ真新しい感じだったこと。

過去の終わったことは、どうでもいいようなものだけど、

建物が古びて、遠い昔のことのように眺めるのは、少し空しい気もする。

 

瞬時に、次々と当時のことがよみがえった。

何度ATMでお金おろして、この道をゆき

何度この道を、涙をこらえて帰ったことか。

 

きょうの帰りは、人と一緒にこの道を通り

そんな話をするなか、

「今まで生きてきて、一番痛かったのは、卵管造影検査だわ。いまだに」

と私が言うと、その人が言った。

「確かに。でも子宮鏡検査のほうが、さらに痛かったー」

って、なにそれ?

 

あー、もっと手を尽くして、

もっと痛い思いをいっぱいしているんだ。

あれより痛いって、正気でいられる痛さじゃないでしょ。

正気でいられないくらい、硬い決意で強く願うんだよね・・・