お見舞品には繊細な心で

2019/10/31

子どもが生まれたとき、お祝いに、上等な服を色々もらい

小さいうちに亡くなると、ほとんど着ないままになる。

親にとって大事なのは、実際に子どもが着た服だから

新品の上等な服に、さほど愛着はない。

だから、誰か着ればいい、と思うが

「着ますか?」と声をかける人、どれくらいいるのだろう?

 

私は、身内に止められた。

(亡くなった子の服だから)いやな顔されると、つらいよと。

そんなこと、ある?とびっくりしたが、やめておいた。

 

先日、「喜んでもらってくれた」という話を聞き

あげた人も、もらった人も、優しいと思った。

 

また別の日、別の人から、よくわからない話を聞いた。

子どもが白血病とわかり、混乱のうちに入院となったとき、

服をたくさんくれた人がいて、かなりのお古だったらしく

お母さんショックを受けた。

 

あげた人は、何の気なしに

たまたまこのタイミングだったのかもしれないが

もらったほうは、急に憐れみを受けるようになった

と感じてしまったらしく、つらいことだ。

 

考えようによっては、

病気になっても、普通の、育ち盛りの子

として接した、ということなのかもしれないが

状況が状況だけに、普通でいられないのもわかる。

 

新品のパジャマだったら良かったのかな?と思ったが

パジャマをお見舞に贈って、姑に言われたことがある。

「それって、入院が続くものとして、失礼よ」と。

そのときも想像が働かなかった。

 

むずかしい。

でも、できるだけ繊細でいたい。

じゃあ、お金が一番いいんじゃないか?

それ繊細になるのか?

現金な人、ってことになるのか?