見ず知らずの人に救われた一日

2020/04/15

あゆみが集中治療室にいたとき

家族や面会者用の椅子が並ぶところで

私は、見知らぬ男性とたくさん会話した。

 

その人は、付き添いで来ており、いわゆる当事者ではなかった。

私のほうは、「娘なんです」と打ち明けると

とても驚かれた。

 

こんな状況で、私って、関係ない人と話すのだなあ

と不思議に思えるが

最初は、声かけられて無視できないから、だったのが

途中から、夢中で話していた。

 

「ぜったいに大丈夫」

と、その人は断言したから。

 

なぜ?と思った。

先生は「非常に厳しい」と言っている。

 

その人、真剣なおももちで、

「親がこんなに強い気持ちを持っているから、大丈夫」と。

そう言い切る言葉に、光が差し込んできたようだった。

 

そう!諦めたらあかん。

「良くなる」と強く強く信じよう!と決意した。

その人と話していると、

自分が、どんどん前向きになるのを感じ

奇跡は、こういう中で起きるんだ、と思えた。

 

でも、、、

説明に呼ばれるたび、悪くなっていった。

急上昇した気持ちは、引きずり降ろされていった。

 

でも、その人のこと、ぜんぜん悪く思っていない。

無責任だとか、いたずらに、と思わなかった。

いっとき、希望を与えてくれた見ず知らずの人。

 

だからといって、

自分は同じ行動をとったことがない。

してもらって嬉しかったことは、人にもしそうなものだけど

なぜなんだろう・・・