自分のために話す

2020/06/15

昨日の本のつづきを、もう少し。

著者は、体験談について、このようにも述べている。

 

教える体験談はありません

自慢の体験談もありません

聴かせる体験談もありません

自分のために話すのではなくて、相手のために話す体験談は

体験談ではありません。

 

ほんと、そう。

2つめについて思うのは、

当会を運営しているスタッフは、7人いて

そのうち4人が、死別後に進学している。

進学はせずに資格を取得した人もいて

進学しなくても、資格を所有している人もいる。

 

このあたりについても、「体験談」はあるのだけれど

誰も、自身の資格や経歴には触れない。

万が一、自慢げに聞えたら、つらい、ということもあるが

何を持っているか、よりも、

何を失ったか、そして、どう生きていくのか

に着目しているもの同士、ということだ。

 

会のスタンスとしても

誰かが教える、には少し警戒していて

これが強く出ると、押しつけに及んでしまうので

みんな、自分のことを、自分のために話す

それを、じっと聴かせてもらう

が、いいように思っている。

 

だからこそ

「わたしだけじゃない」と素直に受け取れ

「わたしも生きていこう」に繋がるのかもしれない。