同じ病気の体験から見えてくること

2020/10/29

きょうは、あゆみと同じ病気で亡くなったお子さんの

お母さんの話を聴かせてもらっていた。

その方と、私の、最大の共通点は

病気が起きたとき、その場にいなかったこと。

 

そんなこと、ある?

と一般的には思われそうだが、

あるのだ。

 

私の場合は、寝かせて夕食の支度をしていたので

1時間も離れていたが、

親が10分、20分、そばを離れることはあるわけで

その間に病気を発症し、一瞬で意識をなくすことが、

インフルエンザ脳症や急性脳症では珍しくない。

 

どの親も、その場にいてやれなかったことを悔やむし

いれば、こんなことにはならなかっただろう

と思い込んでしまうわけだが

この病気、本当に、避けようがない。

 

当時、私をなだめてくれた体験者のお母さんは

「うちの子は、入院中でも助からなかったんですから」

と教えてくれた。

別の病気で入院していて、たまたま脳症を発症した。

だから病院に居ながらにして最速で治療が施され

それでも助けられなかった、という。

 

多くの人と出会い、

多くの人の体験談から情報を得て

どうにか足元を支えてきた。

 

お医者さんが、病気の説明をしてくれて

「お母さんは悪くないです」

と言ってくれる一言も大きい。

 

さらに、同じ病気を体験をした親たちが

それぞれに体験を教えてくれて

「そういうことなのか」とわかることも大きい。