なくてはならない人を襲う事故

2020/11/13

乳児のベビーベッドからの転落事故防止の記事を見て

思い出した。

入院中、ベッドから落ちたお子さんがいた。

そのときは、動き回るほど元気だったが

病気が悪いほうに向かっていき、のちに亡くなった。

 

あのときベッドから落ちていなければ・・・

親はそう思う。

亡くなった原因が病気にあっても。

 

病院のベッドには、丈夫な高い柵があるが

ずっと閉めておくことはできないだろう。

ほんの少し、ベッドから離れること、あって当然だ。

それでも親は自分を責め、悔やみ続ける。

 

その母のつらさを知った一人の女性が

知り合いの小児科医に、頼んでくれた。

お子さんの死はお母さんのせいではない

ということを医学的に話してくれるように。

 

先生と話ができたお母さんは、

いくぶん楽になったのではないだろうか。

そして、なんと心優しい先生かと、お名前を聞いておき

のち出会った私も、いっぱいお世話になった。

 

本当に優しい、心から尊敬した方だったが

なんであのような立派な、なくてはならない方が・・・

事故でお亡くなりになったこと、今も癒えない。

 

この世には不条理が多すぎる。