本人の言葉を待って考えに沿っていこう

2020/11/27

昨日のつづき。

昨日書いたお母さんは、亡くなったお子さんのことを

「この子はもう苦しくないかな?」

と言ったのなら、

「ええ、苦しくないと思います」

は、言ってもいいように思う。

 

お母さんの言葉は、そう言っているようなものだから。

「苦しくなければいい」と示している考えを

肯定しての言葉だから。

つまり、ご本人がどう考えているか、が大事で

何を言うかを、待たないと、手がかりは得られない。

 

ところが、何も言っていないのに、

苦しんでいる姿を前にしたとき、

勝手に自分の考えを言う人が多い、ということだ。

 

昔の人の言葉で言えば、

「それじゃ亡くなった人が浮かばれませんよ」とか

「成仏できませんよ」みたいなこと。

今は、そういう言い方はしないが、

それじゃあ悲しむよ、心配するよ、困ってしまうよ、

はよく言われる。

 

きょう、体験者とこういう話をしていて

そうか!と思う一言を聞いた。

「息子は(娘は)、あなたより先に私に知らせると思います」

 

まったくそうだ。

私のところにまだ届かない知らせが

なんで他人のあんたのところに行くワケ?