人知れず影で人を支える仕事

2020/11/28

ある鉄道会社での出来事。

知人が、不機嫌気味に言った。

「先日友人が、駅で身を投げようとしている人と遭遇し、

駅員さんも交えて、思いとどまってもらえた。

でも駅での介入はそこまでだったらしく、

結局その鉄道会社は、自社内でしなければよく、

すぐそばを走る別の鉄道に行ってくれれば、

くらいにしか考えてないんだろな」と。

 

私、その会社の知人にそのこと相談した。

せっかく助かった命

その先が生きていきやすくなるように、

どこか繋げる先はないのだろうか?

駅でも考えていけないだろうか?と。

 

相談を真摯に受け止めてもらったところで

この話とりあえず終わり、と思っていたら、

私が相談した人、昨日知らせてくれた。

 

知人の友人が遭遇していた事実を突き止め、実際の対応を。

思わぬことが行われていた。

当の本人は、もう大丈夫です、帰ります、と言う。

それは想像できる。

そしたら、それ以上なにもできないなあ

と私自身おもっていた。

 

そしたら、どこまで帰るのか尋ねて、

降りるという駅に連絡した上で、

駅員は、少し離れた位置に乗車して付いて行っていたと言う。

このこと、誰も知らない。

私の知人も

その友人も

当の本人さえも

 

世の中、影で心を働かせ

実際に行動している人が、いるのだなあ。

そういうこと、アピールしたりせず

日々仕事にいそしむ人たちに、社会も個人も

支えてられている。